その他本に見える痕跡シリーズその1 人間観相学 科学と魔術 本に直接文字を書き込む行為は、様々な場面において行われてきました。古くはページの余白の部分に呪いの言葉を書いて、本が盗まれるのを防ぐこともありました。今回は、標題紙(タイトルページ)が失われた本に対し、ご丁寧に所有者が標題紙をあつらえ、かつ詳細を本のカバーに記載した珍しい痕跡を紹介します。 2021.06.21その他その他印刷本の著者装幀あれこれ
印刷ウィル・ブラッドリー(Will.H.Bradley) アメリカにおけるアール・ヌーヴォー 「アール・ヌーヴォー」と聞くと、何となくアルフォンス・ミュシャやウイリアム・モリスなどを想像する方が多いと思います。今回紹介するウィルブラッドリーもこの時期に活躍したデザイナーなのですが、アメリカで活動していたことが災いしてか、日本では殆ど紹介された試しがありません。余りにも不憫&私の好きなデザイナーなので、記録に残しておくことに致しました。 2021.04.29印刷本の構造本の著者本の装幀家装幀あれこれ装幀のスタイル
その他EX MERCE PULCHRIOR 蔵書票ではない商業に関する印? 「蔵書票」として、某日本橋の書店で販売されていたものなのですが、実は蔵書票以外の目的で作られたものではないかと個人的に推測している、ある「謎の票」につきまして紹介致します。何か思い当たる節がおありの方は、ご一報頂けますと幸いです。 2021.04.20その他その他印刷所有者を示す方法蔵書票あれこれ蔵書票のスタイル
印刷書庫をイメージした蔵書票 「library interior」 俗に(と言ってもほぼ日本では紹介されていませんが)「library interior」といったカテゴリーに属する蔵書票があります。無数の本棚にぎっしりと敷き詰められた書物が背景となっているのが、一つの特徴です。18世紀頃より、こちらのスタイルの蔵書票が数多く制作されました。 2021.04.05印刷所有者を示す方法蔵書票あれこれ蔵書票のスタイル蔵書票の持ち主
その他小型の活版印刷機 「テキン」 大人の科学の原型 昨年度末に、ブックアーティスト赤井都さんの自宅兼工房にお邪魔しました。その際に、90年ほど前の小型活版印刷機(テキン)にてカレンダーを印刷する過程を撮影しました。最近大人の科学?で注目されたミニ活版印刷機の原型です。 2021.03.23その他ワークショップ印刷工房訪問装幀あれこれ
本の構造ゲテ本装幀 その2 横光利一「時計」 アルミ板 以前ご紹介した、ゲテ本(実用性を無視して造りにこだわった装幀)その1よりはいくらかマシ?な、横光利一の小説「時計」を紹介しています。 布の上からくくりつけられた謎のアルミ板が、85年を経た現在も鈍い光を放っています。画家の佐野繁二郎が装幀を担当しています。 2021.03.18本の構造本の著者本の装幀家装幀あれこれ装幀のスタイル製本道具
未分類「羊皮紙」について 「紙」なのか、それとも「皮」なのか? 「羊皮紙」なる道具を知ってますか?羊皮紙は、日本ではまるで馴染みがない加工品の一つで、主に西洋を中心に生産された「紙」のような「皮」です。意外に思われるかもしれませんが、西洋では長い間紙ではなく、この「羊皮紙」が紙の代用品として使用されてきました。 2021.03.05未分類
その他蔵書票の起源1 古代における、書物の所有者を示す方法 これまで散々紹介してまいりました「蔵書票」が、書物の所有者を規定する最も古い方法ではありませんでした。何と古代よりそういった習慣はあったそうで、今回はその最古の一つと考えられる、古代エジプトにおけるパピルスの所有者を示した方法について見てまいります。 2021.02.22その他所有者を示す方法蔵書票あれこれ蔵書票のスタイル蔵書票の使用法蔵書票の持ち主
その他日本書票協会 The Nippon Exlibris Association 蔵書票を一般に普及させるといった名目でもって「日本書票協会」は1943年に創設されました。(設立当時は日本愛書協会) 協会は原則として会員制を採用しており、所属会員に様々な特典と情報を提供し続けています。 2021.02.06その他蔵書票あれこれ蔵書票作家貼り付けされた蔵書票
写本ドイツで作られた、15世紀の装幀本 その3 紙の素材・注釈の意味・印刷技術 15世紀最大の発明の一つと言えば、活版印刷?ではないでしょうか?しかしながら、グーテンベルクに始まる活版印刷がヨーロッパ全土に浸透したのは16世紀以降で、それまでは手書きの写本も並行して数多く作られていました。今回紹介する15世紀の印刷本は、その過渡期であることが分かる特徴が印刷に顕れています。 2021.01.26写本本の構造本の著者装幀あれこれ装幀のスタイル