蔵書票に関連したトピックをまとめています。

本のイラストが蔵書票として使用されることについて アルフォンス・ミュシャとルーカス・クラナッハ
蔵書票は原則として個人のために制作するオーダーメイドですので、そのデザインは単一のものになるはずのですが、まれに本の挿絵で蔵書票と同じデザインのものが存在するケースがあります。今回はアルフォンス・ミュシャとルーカス・クラナッハが制作した蔵書票を資料に解説してまいります。

ゲテ本その3 紙魚供養 斎藤昌三と書物展望社 変わった装幀
ずいぶん前のジャーナルにて紹介しましたゲテ本装幀「造本小僧浮世戯書」に引き続き、久しぶりのゲテ本の紹介となります。ゲテ本のゲテはゲテモノのゲテと同じ意味で、漢字では下手と書かれて一般には質の悪い物全般を指す言葉として認識されています。ただ装幀の世界では、もう少しポジティブな意味を与えられています。

童話作家初山滋作の蔵書票、および手掛けた装幀など
童話作家として戦前、戦後にかけて活躍した初山滋による蔵書票を紹介したトピックです。票主(蔵書票の依頼主)の少雨荘も斎藤昌三という、一部で著名な本の研究家だった方です。あわせて初山の装幀についても言及しています。

フランス革命前後の蔵書票について 貴族と市民の関係
西洋史のお勉強の中で最大級の衝撃の一つが「フランス革命」ではないかと、個人的に考えています。ただこのフランス革命が蔵書票にまで影響を与えたことを知っている方は、国内ではほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?

自分の蔵書票「自票」 エドゥアール・マネ アール・ヌーヴォーなど
Bonjour. 蔵書票にしばらくの間関わっていると、自票という言葉といずれ出会うことになると思います。要は蔵書票のことを指して使う言葉なのですが、自という言葉から想像される通り、自分の票であることを示す際に自票が用いられます。例えば...

「異装」という、かつて存在した出版文化について 竹久夢二の本
「異装」という言葉を聞いてピンとくる方は少ないと思います。ちなみに見慣れない、変わった服装のことではありません笑。こちらで紹介するくらいですから、当然装幀と関連のあるトピックとなっています。ただ現代の観点からすると概念的に理解しづらい部分がありますので、不明点はコメント欄にでも投稿ください。

誰でも使える蔵書票 ユニバーサル・エクスリブリス
蔵書票にも様々な形態があり、今回紹介するものは「汎用性のある」つまり、「個人に帰属せず誰でも使用出来る」蔵書票になります。こういったものは遠い昔からあったようで、海外では現在も一部書店などで販売されたりしています。

俳優の蔵書票 デイヴィッド・ギャリック シェイクスピアの喜劇悲劇
今回は珍しい俳優の蔵書票。以前に革で作られた蔵書票を紹介した際に、俳優ヘンリー・アーヴィングの奇妙な蔵書票に触れた以来となります。こちらの蔵書票は数ある蔵書票関係の書籍でも度々取り上げられており、業界?では結構有名なものらしいです。

女性の紋章型蔵書票 盾は使用せず菱形が特徴
蔵書票を制作したのは男性のみに限りません。女性であっても蔵書家や愛書家は存在しており、その中の一部の人々は自らの蔵書に票を貼り付ける習慣を持っていました。今回は紋章型蔵書票における、男性と女性のデザインの違いについて見ていきます。

スーパー・エクス・リブリス 本の所有者を箔押しで示す方法 紋章の意義について
最近、ウィキペディア内の蔵書票の項目の一部修正と追加を行いました。その際に新たに追記したのが、今回紹介しておりますスーパー・エクス・リブリスです。名称が極端にださいので笑、あまり口にしたくないのですが何とかこらえて動画にしてみました。