フランス革命前後の蔵書票について 貴族と市民の関係

Bonjour.

フランス革命と蔵書票との関係について言及した本は、私の知る限りにおいては日本で出版されていません。歴史好きとしてはかなり興味深いトピックなのに、何故これまで取り上げてこなかったのか不思議なくらいです😂 フランス革命によって起こった社会の劇的な変化が、蔵書票にまで波及したことが分かる珍しい例だと思います。今回はある貴族の蔵書票に絞って紹介してまいります。

 

※※必要な部分のみ切り出して紹介しておりますので、途中から動画が始まっている場合がございす。まずは動画からご覧になり、補足をお読みください。

こちらの蔵書票の票主であるブルボン・ビュセは厳密には第8代ブルボン・ビュセ伯爵で、初代のブルボン・ビュセはブルボン朝の傍系として1498年に創設されました。彼は軍人(最終階級は中将)として、主にドイツのハノーファー王国との戦争に生涯の大半を費やしました。ちなみにブルボンが父系で、ビュセが女系となります。紋章の記述ルールは国や階級によっても若干違いがあるのですが、ユリが入っているものは原則フランス王家に繋がっているものが多いようです。

 

 

シトワイヤンというのは現在のフランス国民の中においても重要な概念です。現地ではフランス人であることを示す際にわざわざFrancais(フランス人)の前にCitoyan(市民)をつけてCitoyan Francais(フランスの一市民)と名乗る人もいるほどです。これはフランス革命後に貴族と庶民との関係が一変したことが大きく影響しています。

 

 

フランス革命後の社会の荒れようは、数々の歴史家や作家が著述している通り陰惨そのもので、一旦貴族や聖職者と判明してしまうと袋叩きにあって断頭台に送り込まれるのが常だったようです。恐らく歴史上最も人間の愚かさが露呈した出来事の一つだったのではないでしょうか??😂 今回のブルボン・ビュセにしても万が一にでも出自がバレたら、きっとえらいことになっていたと思います。逆に庶民からしたら、鬼の首を取ったような気持ちになっていたでしょうが笑😂 興味深いのは、それが本の裏側に貼り付ける蔵書票にまで波及したことですね。それだけギロチンにかけられる恐怖から逃れたかったという訳です😨😨😨

 

おわりに

 

フランスは現在も絶対的な君主を置いていない第五共和制として機能しています。フランスはアメリカやドイツなど他の共和国家と比較して、共和制という社会制度に強い誇りを持っている民族のようです。市民の力で社会を変革したという自信が今もなお息づいており、その一例として現在も7/14にバスティーユ牢獄を襲撃した日を革命記念日として毎年パレードなどが実施されています。逆に貴族の末裔などは、この日が来ると毎年肩身が狭い思いをするそうです笑🤣 ちょっとかわいそうだけどね。以上でーす。

 

動画の全編は下記となります。ついでにチャンネル登録もらえたら嬉ちーなと思うこの頃です。

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