本の著者

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童話作家初山滋作の蔵書票、および手掛けた装幀など

童話作家として戦前、戦後にかけて活躍した初山滋による蔵書票を紹介したトピックです。票主(蔵書票の依頼主)の少雨荘も斎藤昌三という、一部で著名な本の研究家だった方です。あわせて初山の装幀についても言及しています。
挿絵としての蔵書票

「異装」という、かつて存在した出版文化について  竹久夢二の本

「異装」という言葉を聞いてピンとくる方は少ないと思います。ちなみに見慣れない、変わった服装のことではありません笑。こちらで紹介するくらいですから、当然装幀と関連のあるトピックとなっています。ただ現代の観点からすると概念的に理解しづらい部分がありますので、不明点はコメント欄にでも投稿ください。
所有者を示す方法

誰でも使える蔵書票 ユニバーサル・エクスリブリス

蔵書票にも様々な形態があり、今回紹介するものは「汎用性のある」つまり、「個人に帰属せず誰でも使用出来る」蔵書票になります。こういったものは遠い昔からあったようで、海外では現在も一部書店などで販売されたりしています。
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「再装幀」について 壊れた表紙を新しく付け替える作業

壊れた本を直そうと思ったことはありますか??ほとんどの場合は特別な場合を除いて廃棄されてしまうと思いますが、その昔は本が非常に貴重な財産でしたので、壊れた表紙を新たに付け変えてまでして大切に保管してきました。「再装幀」とはまさにそういった行為を指し示す言葉です。
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稀代の珍本「エロ・エロ東京娘百景」 国立国会図書館にも無い本

Bonjour. 凄くおおざっぱに「おかしな本」って世の中にごまんと溢れていると思いませんか? 私のジャーナルで以前紹介したゲテ本や内容が特異なもの、例えば完全自殺マニュアルや家畜人ヤプーなんかは積極的にタブー的要素に切り込んでいくあ...
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19世紀の挿絵本「大都市パリ」について 鹿島茂氏の著書などで紹介されている一冊

Bonjour. 本を購入しておきながら、中々手をつけずに積んでしまうことって誰にでもありがちだと思うのですが、今回紹介するLA GRANDE VILLE NOUVEAU TABLEAU DE PARIS (1844) は私が買ってか...
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2022年度の予定 とりあえず前代未聞の本を作る

新年一発目としまして、昨年度に引き続き抱負を語ってみました。もうかれこれ3年ほどかかずらっていて未だ完成を見ない、オープンな書斎LE PETIT PARISIENの活動をまとめた本の仕様について言及しました。今回は具体的な内容には触れず、あくまでも本そのものの作りに関してのみ解説しています。
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作家「深沢七郎」と今川焼屋「夢屋」 横尾忠則の紙袋

今回もちょいと番外編となります。現在私がオープンな書斎LE PETIT PARISIENを開いている空間は、かつて今川焼屋「夢屋」が2年ほど運営されていました。オーナーは作家「深沢七郎」。今では殆ど忘れられて久しい人となりましたが、書斎との繋がりは無くなることはありません。
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番外編 シェイクスピアの紋章 カンティング・アームズ

英国の一小市民に過ぎなかったシェイクスピアは、自ら書いた戯曲によって史上まれにみる成功を収めました。そして英国人の栄誉である「紋章」までも手に入れたのです。元来、この紋章と蔵書票には深い関係があり、シェイクスピアのものはカンティングと呼ばれる要素が含まれた、非常に遊び心のあるデザインとなっています。
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珍しい発禁本「二人の異端者」 大正時代の小説

その昔、日本では「検閲」という制度が存在しており、公序良俗を乱すような商品は回収させたり、罰金刑を加えたりしていました。本にもその制度は適用され、出版できなくなった本は俗に「発禁本」と呼ばれています。
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