装幀あれこれ

本の表紙(顔)である、装幀を歴史と起源に関して紹介しております。

写本

折本について 本の形の歴史 冊子本と巻子本

現在では般若心経くらいでしか実用されない「折本」に関するトピックです。その昔世界中で作られていた巻物から進化し、現在私たちが読んでいる冊子本の原型となった製本様式です。
所有者を示す方法

チャールズ・ディケンズの蔵書票 紋章を持つことが出来ない階級

英国の作家チャールズ・ディケンズは、クリスマス・キャロルやデイビッドカッパーフィールドなど、19世紀フランスの貧民や庶民を主人公に据え小説で大成功をおさめました。そんなディケンズですが、実は蔵書票を所有していたことは全く知られていません。恐...
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生井巖著「そとにでた かまどうま」復刻本 ル・プティ・パリジャン発行

日本画家である生井巖氏が昭和54年に自費で限定制作した詩画集「そとにでた かまどうま」を、この度LE PETIT PARISIEN名義で復刻致しました(100部限定)。その特異な判型や仕様について解説した動画となります。
本の内容

ゲテ本その3  紙魚供養 斎藤昌三と書物展望社 変わった装幀

ずいぶん前のジャーナルにて紹介しましたゲテ本装幀「造本小僧浮世戯書」に引き続き、久しぶりのゲテ本の紹介となります。ゲテ本のゲテはゲテモノのゲテと同じ意味で、漢字では下手と書かれて一般には質の悪い物全般を指す言葉として認識されています。ただ装幀の世界では、もう少しポジティブな意味を与えられています。
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童話作家初山滋作の蔵書票、および手掛けた装幀など

童話作家として戦前、戦後にかけて活躍した初山滋による蔵書票を紹介したトピックです。票主(蔵書票の依頼主)の少雨荘も斎藤昌三という、一部で著名な本の研究家だった方です。あわせて初山の装幀についても言及しています。
その他

西洋の写本 その3 羊皮紙で作られた楽譜 グレゴリオ聖歌

Bonjour. 西洋の写本について解説した動画の最終回となります。今回は一体何が書かれているかについて言及しました。ラテン語に明るくないので曖昧な説明に終始していますが、大目に見て下れば幸いです😂 ※※...
その他

西洋の写本 その2 留め具の役割と革のページ? 羊皮紙の歴史

前回に引き続き羊皮紙の構造となります。今回は表紙だけでなく中身の特殊な素材に関しても言及しております。
その他

西洋の写本 その1 その特殊すぎる構造について 重さ、装飾など 中世の歴史

「写本」って何か知ってますか?すごく平たく言うと、「手書きで書かれた文書を冊子にしたもの」です。その昔、日本では印刷技術が無かったので、原則として手書きで文章が記述され、その後冊子の形に仕立てられましたが、それは西洋も一緒でした。ただし、製本の「様式」がまるで違っており、今回は西洋の写本に特徴的な構造について解説をします。なお、こちらの本は情報量が多すぎる関係により、三回に分けて撮影し投稿する予定です。
挿絵としての蔵書票

「異装」という、かつて存在した出版文化について  竹久夢二の本

「異装」という言葉を聞いてピンとくる方は少ないと思います。ちなみに見慣れない、変わった服装のことではありません笑。こちらで紹介するくらいですから、当然装幀と関連のあるトピックとなっています。ただ現代の観点からすると概念的に理解しづらい部分がありますので、不明点はコメント欄にでも投稿ください。
所有者を示す方法

誰でも使える蔵書票 ユニバーサル・エクスリブリス

蔵書票にも様々な形態があり、今回紹介するものは「汎用性のある」つまり、「個人に帰属せず誰でも使用出来る」蔵書票になります。こういったものは遠い昔からあったようで、海外では現在も一部書店などで販売されたりしています。
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