装幀あれこれ

本の構造

壊れた本を修復する 本が貴重だった時代の文化

先日のトピックに引き続き、壊れた本をどう対処するかという内容になります。前回は「再装幀」という、古い本の表紙を外して新しい表紙を取り付ける作業を紹介しましたが、今回は「修復」という、現在取り付けられている表紙を生かすために直す作業となります。
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「再装幀」について 壊れた表紙を新しく付け替える作業

壊れた本を直そうと思ったことはありますか??ほとんどの場合は特別な場合を除いて廃棄されてしまうと思いますが、その昔は本が非常に貴重な財産でしたので、壊れた表紙を新たに付け変えてまでして大切に保管してきました。「再装幀」とはまさにそういった行為を指し示す言葉です。
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スーパー・エクス・リブリス 本の所有者を箔押しで示す方法 紋章の意義について

最近、ウィキペディア内の蔵書票の項目の一部修正と追加を行いました。その際に新たに追記したのが、今回紹介しておりますスーパー・エクス・リブリスです。名称が極端にださいので笑、あまり口にしたくないのですが何とかこらえて動画にしてみました。
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稀代の珍本「エロ・エロ東京娘百景」 国立国会図書館にも無い本

Bonjour. 凄くおおざっぱに「おかしな本」って世の中にごまんと溢れていると思いませんか? 私のジャーナルで以前紹介したゲテ本や内容が特異なもの、例えば完全自殺マニュアルや家畜人ヤプーなんかは積極的にタブー的要素に切り込んでいくあ...
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書斎裏に完成した倉庫兼工房に設置した「かがり台」とは

昨年末に完成しました書斎裏の倉庫兼工房に設置しております、「かがり台」という道具の役割を中心に解説した動画になります。その他、手製本に使用する資材や版画の一種であるリノリウム版について言及しています。
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19世紀の挿絵本「大都市パリ」について 鹿島茂氏の著書などで紹介されている一冊

Bonjour. 本を購入しておきながら、中々手をつけずに積んでしまうことって誰にでもありがちだと思うのですが、今回紹介するLA GRANDE VILLE NOUVEAU TABLEAU DE PARIS (1844) は私が買ってか...
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アンカット製本とは? 装幀の歴史を考える上で外せないポイント

Bonjour. 既に説明済みと思っていたアンカット(uncut)製本について、前回の動画を撮っていてまだ行っていない事に気が付き、忘れないうちに動画にまとめました😋 アンカットを説明するのに丁度都合の良い材料も見つか...
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2022年度の予定 とりあえず前代未聞の本を作る

新年一発目としまして、昨年度に引き続き抱負を語ってみました。もうかれこれ3年ほどかかずらっていて未だ完成を見ない、オープンな書斎LE PETIT PARISIENの活動をまとめた本の仕様について言及しました。今回は具体的な内容には触れず、あくまでも本そのものの作りに関してのみ解説しています。
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作家「深沢七郎」と今川焼屋「夢屋」 横尾忠則の紙袋

今回もちょいと番外編となります。現在私がオープンな書斎LE PETIT PARISIENを開いている空間は、かつて今川焼屋「夢屋」が2年ほど運営されていました。オーナーは作家「深沢七郎」。今では殆ど忘れられて久しい人となりましたが、書斎との繋がりは無くなることはありません。
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番外編 シェイクスピアの紋章 カンティング・アームズ

英国の一小市民に過ぎなかったシェイクスピアは、自ら書いた戯曲によって史上まれにみる成功を収めました。そして英国人の栄誉である「紋章」までも手に入れたのです。元来、この紋章と蔵書票には深い関係があり、シェイクスピアのものはカンティングと呼ばれる要素が含まれた、非常に遊び心のあるデザインとなっています。
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