生井巖著「そとにでた かまどうま」復刻本 ル・プティ・パリジャン発行

Bonjour.

オープンな書斎「LE PETIT PARISIEN」より、二冊目となる珍本が先月発行されました👏(パチパチ)。前回初めて世に送り出したのキ〇ガイじみた一冊LE PETIT PARISIENと比べると装幀のインパクトは強くないかもしれませんが、一般に書店に設置されるような本とは一線を画する仕様になっています。あと一冊くらい出版したら、プライヴェート・プレスとかカッコつけて名乗っても良いかな笑?😂😂😂。

 

※※必要な部分のみ切り出して紹介しておりますので、途中から動画が始まっている場合がございす。まずは動画からご覧になり、補足をお読みください。

こういう判型で作った経緯をもう少し掘り下げると、元々生井さんは本を作る予定が無かったのですが、お知り合いで製本の技術を持っている方がちょっと経済的に困っていたところを、じゃあ俺が絵を描くから君が製本してそれを売ろうと言う話になったそうで。その際に、本文紙は生井さんが普段絵を描いていた和紙の断ち落とし(余り紙)を使用したので、結果としてこういった一風変わった形状になったようです。

 

 

私ごときが偉そうに評論するような立場では無いのですが自然と徹底的に対峙してそれを自分なりに描き切るといった強い姿勢が私から見る生井さんの作品には多分に見受けられます。自然をただ写生するだけでは単なる模倣に過ぎません。そこに作者の強烈な信念が宿っていなければ、対象を描くことは出来たとしても描き切ることは不可能と思います。

供養という概念も生井さんを語る上で重要なポイントかもしれません。実例を挙げると、自宅のネズミ捕りに引っ掛かったネズミ🐀を生井さんは衰弱して死ぬまで描きます。さらに死んだ後数日間をかけてその変化していく様も徹底的に描写して、生井さんなりの供養の形としているようです。たとえ部屋で駆けずり回って生活を乱していようと、ネズミ捕りに引っ掛けたのは人間のエゴに過ぎませんからね。せめて描いて供養しようという訳です。

 

 

それと最後にお話しした原本に付属していた本を保護する箱であるも、見様見真似で作ってみました。仕様がちょっと特殊で、晒しの木綿にカラスの羽を貼り付けた帙となります。生井さんはその昔傷ついたカラスを飼っていたそうで、折よく金沢で拾った羽があったので利用してみました😂😂 拙作ではありますが、下の写真が完成したものとなります。ちなみに帙は生井さんの分しか作りません(これはこれで制作に手間がかかるので)ので、その点ご承知おきくださいね😊 

 

おわりに

 

生井さんがこの本を今の私と同じ30代後半に作り上げたという事実が、未だ信じられません笑。正直な話、背筋が伸びる思いというか、(分かってたけど)この本を読んでいると俺って本当に大したことねーんだなぁ😂と思い知らされました笑。この場で生井さんの境涯について話を展開することなんざ出来やしませんが、本当にこの人に会えてラッキーだったとは心より主に感謝しています😍 墓場の墓石を読んで漢字を覚えた人なんかこれまで会ったことありますか笑? 人生が一編の小説になる人って何となく憧れてしまうのは私だけでしょうか?以上!!!

 

動画の全編は下記となります。ついでにチャンネル登録もらえたら嬉ちーなと思うこの頃です。

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