俳優の蔵書票 デイヴィッド・ギャリック シェイクスピアの喜劇悲劇

Bonjour.

 

※※必要な部分のみ切り出して紹介しておりますので、途中から動画が始まっている場合がございます。まずは動画からご覧になり、補足をお読みください。

 

 

ギャリックは当代随一の俳優とうたわれた人物で、主にシェークスピアに関しては群を抜いていたと各資料で紹介されています。一応日本語版wikipediaもありましたのでリンク貼っておきます。→ギャリック

僕の心の師?😁サミュエル・ジョンソンの設立した学校に入学し、その後ジョンソンと共にロンドンに渡ったことで人生が開けます。具体的にどういったいきさつで俳優になったのかは国外の資料を見ても良く分かりませんでした。ロンドンで弟と始めたワイン商で経営に勤しみながら、時間が出来るとすぐさま劇場に足を運び、生の演劇を学んでいたことが俳優道の一歩になったと考えられます。1740年にレーテーという社会風刺劇で初演を飾るのですが、何とこの戯曲の原案もギャリック本人によるものだったそうで、戯曲家としても既に劇場サイドから評価されていたとみられます。

 

もしかするとシェイクスピアの扮装をしたギャリックという可能性もありますね😁 蔵書票のデザインに関しては時代に合致したチッペンデール様式の要素が、ギャリックの名前が彫り込まれている周囲の貝殻模様に見て取れます。それとこの時代の殆どの蔵書票(特に英国)は自らの紋章を何らかの形で意匠に加えていました。日本の家紋と異なり、紋章はごく一部の人間しか所有する権利を与えられず、現在も続く英国特有の階級社会と深く結びついています。以前に別のトピックで紹介していたものが参考になるかと思います→家紋と紋章の違い

 

 

こういった箴言集(格言集)みたいなものが、モラリストなんて呼ばれた人たちが台頭した時期にこぞって出版されました。有名どころですと、パスカルロフシュコーや、ブリュイエールなどが該当するかな?何だ全員フランス人じゃん😂 、だから一言多い人ばっかりなんだね笑、というのはさておきこのメナジアーナも同時代に出版された書物のようで、その中の一節を紋章学におけるモットーのように引用しているのが特徴です。これと同じく引用されがちなのが、The wicked borroweth, and payeth not again(悪意ある借主は、借りた物を返すことは無い)です。ヘブライ語の聖典の一つである詩編に書かれています◎

 

おわりに

 

この蔵書票は蔵書票界?(そんなもん無いに等しいけど😂)におきましてかなり有名な一品で、だからって特別に価値がある訳ではありませんが、資料としては割合と貴重なものになります。実物をご覧になりたい方はいつでも、あ、水木は休みですけど、それ以外で書斎にお越し下さればお目にかけますので気軽に申し付け下さいね!以上!

動画の全編は下記となります。ついでにチャンネル登録もらえたら嬉ちーなと思うこの頃です。

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