その他

国外における、蔵書票の様々な呼び方 

蔵書票は日本語である通り、国外で通じる言葉ではありません。現在、主に「エクスリブリス(EX LIBRIS)」の呼び方が半ば一般化している蔵書票ですが、過去にはそれに限らない様々な呼称がありました。これは「蔵書票を定義する単語が統一されていなかった」点も関係していると、私は推測しています。
写本

ドイツで作られた、15世紀の装幀本 その1 本の「台」としての装飾

装幀の歴史の中で、「15世紀」は重要なワードです。15世紀は、グーテンベルグによる活版印刷の発明が影響し、多くの出版物が印刷される流れが産まれました。それに併せて装幀も多様化し、「愛書家」と呼ばれる特異な人種が出現したのも、この時代でした。
本の著者

画家の装幀 棟方志功 脳室反射鏡

棟方志功は、単なる木版画家に留まりません。実は本の装幀にも深く関わっており、民芸との接点を通じて、多くの本に自らの版画を摺りこみました。今回ご紹介する「脳室反射鏡」は、彼の木版画を存分に味わえる一冊となっています。
蔵書票あれこれ

音楽票? 蔵書票の亜流、ないし進化系?

蔵書票から派生したとされるものの中に、音楽票があります。蔵書票が本に貼り付けられていたように、音楽票は主に楽譜に貼り付けて、その所有者を示したとされているものの、実は色々うさん臭い部分も含有しているので、その辺もちょろっと触れてまいります。
蔵書票あれこれ

偽造された蔵書票 ジョージ・ワシントン

アメリカ初代大統領であるジョージ・ワシントンも、蔵書票を所有していました。彼の蔵書票は非常に人気が高く、過去には偽造されたものも多数出回っていたようです。どのような場合に蔵書票は偽造されるのか?今回はその辺に焦点を当てていきます。
工房訪問

本の「角背」と「丸背」 職場訪問その6 (有)オピック 恩田則保さん

本の背の部分を表す単語として、「丸背」「角背」があります。丸背は、本の背が扇状に湾曲しており、角背は、本の背が角ばっているので、一目で見分けがつきます。今回は、恩田製本所の恩田さんによる、角背を丸背に整形していく様子をご紹介します。
本の著者

小穴隆一の装幀 芥川龍之介との関わり

洋画家「小穴隆一」の名を知る方は、そう多くはないはずです。洋画家としては高く評価されなかったものの、芥川龍之介の初版本の装幀を手掛けた側面は、未だ注目に値する業績です。また、彼との密接な関りも、小穴の人生を少なからず彩っています。
所有者を示す方法

聖職者の蔵書票2 司祭編

前回に引き続き、聖職者の蔵書票の紹介です。前回よりも精緻な銅版画で、当時におけるカトリック教会の権威性が、ひしひしと感じられます。また蔵書票の真ん中に配置されている骸骨には、西洋絵画に特有の「ある要素」が垣間見えます。
蔵書票あれこれ

聖職者の蔵書票1 司教編

蔵書票は、平民貴族のみならず、実は聖職者も制作を依頼していました。元々本は修道院で作られることが一般的であったことを考えると、当然と言えば当然なのですが、聖職者の権力が弱まった19世紀以降はほとんど見かけることは無くなりました。
所有者を示す方法

日本における蔵書票 

明治時代後期、オーストリア人版画家により日本に伝わったとされる蔵書票が、静かに産声を上げました。日本では「蔵書印」が、長らく所有者を示す道具として活用されてきた関係で、蔵書票は暫くの間人口に膾炙しないままに、一部のコレクターによって親しまれてきました。
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