蔵書票あれこれ

蔵書票あれこれ

エクスリブリス(EX LIBRIS) ≧ ブックプレート(book-plate) = 蔵書票

Bonjour. 蔵書票の世界的な通り名は、エクスリブリス(EX LIBRIS)、ないし、ブックプレート(book-plate)です。日本においても、現在作家によって制作されている蔵書票のほとんどは、暗黙のルールよろしく、票内のどこか...
その他

銀細工の蔵書票 par l’euphorique

2020年6月から2週間の期間を設けまして、蔵書票の展示を実施致しました。素材は何と銀細工!通常、蔵書に貼り付ける用途から、平均で50枚から100枚ほどが納品される蔵書票ですが、こちらは正真正銘の一点ものの作品となります。言わば、一冊の本に対する、一点の書票です。
蔵書票あれこれ

ヴィクトール・ユゴーの蔵書票

近代フランスを代表する大作家であるヴィクトール・ユゴーも、職人に自らの蔵書票を制作させていました。彼の代表作の一つでもある、「ノートルダム・ド・パリ」を象徴したデザインとなっており、一目でユゴーの蔵書票であることが分かる、グラフィカルな作品です。
蔵書票あれこれ

蔵書票と紋章

椅子や机、食器など、特定のモノの持ち主を証明する最古の手段として、「紋章」があります。紋章はそれらのみならず、本の所有者の特定、すなわち蔵書票にも活用されてきました。蔵書票の歴史は、紋章なしには語れないと言っても過言ではありません。
蔵書票あれこれ

剥がされた蔵書票

蔵書票は本来、書籍の見返しの部分に貼り付けて使用するものであることは、既に散々説明してまいりました。にもかかわらず、今回紹介するような蔵書票が一部で流通している所以とは一体何故か。実は、時代の変遷による、蔵書票の在り方の変化に起因しているのです。
所有者を示す方法

蔵書票の「票主」

蔵書票はオーダーメイドで作られるのが一般的ですので、当然それを注文する依頼主がいなければなりません。日本ではそういった奇特な方々を言い表す造語が、いつともなく使用されるようになりました。
所有者を示す方法

蔵書印と蔵書票の違い 

今まで散々蔵書票の話ばかりしてまいりましたが、今回は「蔵書印」に目を向けていきたいと思います。蔵書印は、蔵書票のように貼り付けて使用するのではなく、直接本のページに押し付けて所有者を証明する道具です。単なる印鑑の場合も少なくありません。
蔵書票のスタイル

蔵書票の技法について

蔵書票は版画でなければならないと思い込んでいる方がいるのは致し方ない状況とは思います。実際、ギャラリーで販売されているものは、その殆どが版画で刷られていますし、ヨーロッパにおいても、長らく版画で蔵書票は制作されてきました。ただ、実際には技法は何でも構わないのです。
蔵書票の使用法

美術作品としての蔵書票

蔵書票は原則として、本の見返し部分に貼り付け、その持ち主を証明するための道具として利用され続けてきましたが、19世紀以降になると、貼り付けずに別の用途として楽しむ傾向が深まってきました。
挿絵としての蔵書票

挿絵としての蔵書票1 竹久夢二  

明治、大正、昭和と、三つの時代で高い評価を獲得し、現在も多くのファンを魅了し続ける画家「竹久夢二」は、蔵書票にも関わっていました。ただし、それは実用性のあるものではなく、あくまでも本の挿絵の一部として機能していました。
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