所有者を示す方法

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アノニマス蔵書票 所有者不明の蔵書票について 紋章

持ち主の名前を票内に記載すること、それが現在の蔵書票の使用法としては一般的です。しなかしながら、古い蔵書票の中にはデザイン(主に紋章)だけが刻まれて名前の記載が無いものも存在します。それらの中で、未だに票主(蔵書票の持ち主)が判明していないものを、俗にアノニマス蔵書票と西洋では呼称していました。
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「蔵書票」と「図書館の管理番号」の違い

LE PETIT PARISIEN(書斎)にお越し下さる方からの質問の一つに、「蔵書票と図書館の管理番号の違いは何か」があります。いずれも、蔵書を管理するという点では一致していますね。実のところ、これら二つのアイテムに決定的な差異はありません。
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EX MERCE PULCHRIOR 蔵書票ではない商業に関する印?

「蔵書票」として、某日本橋の書店で販売されていたものなのですが、実は蔵書票以外の目的で作られたものではないかと個人的に推測している、ある「謎の票」につきまして紹介致します。何か思い当たる節がおありの方は、ご一報頂けますと幸いです。
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書庫をイメージした蔵書票 「library interior」

俗に(と言ってもほぼ日本では紹介されていませんが)「library interior」といったカテゴリーに属する蔵書票があります。無数の本棚にぎっしりと敷き詰められた書物が背景となっているのが、一つの特徴です。18世紀頃より、こちらのスタイルの蔵書票が数多く制作されました。
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蔵書票の起源1 古代における、書物の所有者を示す方法 

これまで散々紹介してまいりました「蔵書票」が、書物の所有者を規定する最も古い方法ではありませんでした。何と古代よりそういった習慣はあったそうで、今回はその最古の一つと考えられる、古代エジプトにおけるパピルスの所有者を示した方法について見てまいります。
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聖職者の蔵書票2 司祭編

前回に引き続き、聖職者の蔵書票の紹介です。前回よりも精緻な銅版画で、当時におけるカトリック教会の権威性が、ひしひしと感じられます。また蔵書票の真ん中に配置されている骸骨には、西洋絵画に特有の「ある要素」が垣間見えます。
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日本における蔵書票 

明治時代後期、オーストリア人版画家により日本に伝わったとされる蔵書票が、静かに産声を上げました。日本では「蔵書印」が、長らく所有者を示す道具として活用されてきた関係で、蔵書票は暫くの間人口に膾炙しないままに、一部のコレクターによって親しまれてきました。
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蔵書票の「票主」

蔵書票はオーダーメイドで作られるのが一般的ですので、当然それを注文する依頼主がいなければなりません。日本ではそういった奇特な方々を言い表す造語が、いつともなく使用されるようになりました。
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蔵書印と蔵書票の違い 

今まで散々蔵書票の話ばかりしてまいりましたが、今回は「蔵書印」に目を向けていきたいと思います。蔵書印は、蔵書票のように貼り付けて使用するのではなく、直接本のページに押し付けて所有者を証明する道具です。単なる印鑑の場合も少なくありません。
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蔵書票に見られる’モットー’ (近現代編)

蔵書票に描かれる要素の中で一般的なものの一つに、モットーがあります。モットーとは、座右の銘や格言にあたるもので、ヨーロッパにおいては、貴族の家系で代々継承される「家訓」のようなものでした。
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