Bonjour.
とてつもなく久しぶりの投稿となりました。。今回は政治家の蔵書票についてお話したいと思います。ジャーナルの都合上、今回はドイツ出身の二名だけの紹介となりますが、実際に蔵書票を所有していた政治家は数え切れないほど多く存在しています。最も代表的な人物の一人が、アメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンです。というより、蔵書票を作っていたアメリカの歴代大統領は特に多く、法律か何かで大統領は蔵書票を持っていなければならない決まり事でもあったかと思う位です笑。それではまず一人目から見ていきましょう。
※※必要な部分のみ切り出して紹介しておりますので、途中から動画が始まっている場合がございす。まずは動画からご覧になり、補足をお読みください。
一人目は鉄血宰相というニックネームが一人歩きしている感が否めないビスマルク。ドイツは今でこそ単一の国家として認識されていますが、ビスマルクが登場する以前は非常に細分化された連邦の集合体みたいな状態で、それぞれの連邦も緊密な関係とは限らなかったようです。周辺国家(オーストリア・デンマーク・フランスなど)との戦争を繰り返しながら、単一の帝国まで作り上げたその行動力は歴史の中でも随一かもしれません。
ビスマルクは、妻の影響でプロテスタントに傾倒し始めたと言われています。蔵書票にキリスト教を意識したモットーを用意したのも、それと深く関係しているのではないかと考えられます。ただしビスマルクの場合は、政治に宗教を積極的に利用した事例が残っているので、必ずしも敬虔とは言えなかったかもしれません。
この人の来歴については私よりも読者のみなさんの方がよくご存じだと思いますので、ここでは語りません😊 正直最初は捏造、というか他の誰かが勝手にこしらえたものだと思っていましたが、どうやらヒトラー本人のもののようです。ただ彼の蔵書票は、インターネットオークションで偽物がばらまかれていた形跡があるらしいので、仮に本に貼ってあっても高額で売りつけるため偽物が貼り付けられている可能性があります。それと動画でも話している通り、ヒトラーは本気で画家を志していた時期があり、こちらの蔵書票のデザインに口を挟んだか、あるいはヒトラー本人がデザインしたものかもしれません🙄
おわりに
ビスマルクの蔵書票は、アールヌーヴォーを感じる優美で繊細な雰囲気があるのに対し、ヒトラーのものはいかにも質実としてナチスドイツの排他的なイメージと重なります😂 彼の描いた絵画も対象を写実的に捉えすぎて「画家になるよりも建築家を目指した方が良い」と言われていたそうです笑。ただしナチス創設以降もヒトラー自身は「自分は本質的に政治家ではなく芸術家だ」と周囲に話していたというのが悲しくも笑えます笑。では今回はこの辺で。
動画の全編は下記となります。ついでにチャンネル登録もらえたら嬉ちーなと思うこの頃です。
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