Bonjour.
新年明けましておめでとうございます、という決まり文句がしっくり来ない、混迷の日々が続いております。2021年もコロナウイルスの勢いは留まるところを知りません。書斎としましては、今後の状況を予測しながらやるべきことを見出していくよりも、今何が出来るかについて考えながら、引き続きマニアック極まりないトピックをマイペースに提供してまいります。本年も宜しくお付き合い願えますと幸いです。
新年ということもあり、改めて書斎の活動方針を振り返ってみることにしました。説明不足の箇所は、テキストで補足しています。
※※必要な部分のみ切り出して紹介しておりますので、途中から動画が始まっている場合がございます。まずは動画からご覧になり、補足をお読みください。
私がこれまで様々な切り口でもって説明を加えてきた「装幀」および「蔵書票」の世界を、「遺す」或いは、「遺したい」というのが、これまでも、そしてこれからも変わらないであろう、書斎の活動を定義する最もシンプルな言葉です。更にはそこから一歩進んで、これらの世界をより一般化するには如何すれば良いか?といったことを頭に浮かべながら、ワークショップやイベントなどを企画してまいりました。
夏目漱石や北原白秋、田山花袋等の小説の口絵(本文の前に配置される挿絵)として使用されたことから、明治後期には一部の人間の中で、蔵書票の存在が認知されていました。ただあくまでも口絵であったがために、本に貼り付ける蔵書票としての認識がなされなかったと推測されます。結果的に、西洋ではすでに始まっていた、蔵書票を一つの美術作品として「コレクション」する傾向が、日本においても一部の好事家の中で広まりました。すなわち、蔵書票は一部の人間だけが愉しむ「秘密の嗜好品」のような取り扱われ方がなされてきたのです。そしてそのことが、蔵書票にアングラな属性を付与し、文化と乖離させてしまった訳です。
蔵書票の愉しみ方を一元化する目論見はありません。前に述べたように、コレクションしたり、あるいは、額装して眺めたりと、本来の使用法ではない蔵書票の在り方も、なるたけ肯定的に解釈したいと思っています。事実、私自身も額装したりしてますしね。。ただ、そこばかりが注目され過ぎて、従来通り、本に貼り付ける用途がないがしろにされている傾向もあります。
書斎の活動は、「装幀、および、それに付随する蔵書票の認知を広める」ことですので、基本的には本に貼り付ける道具としての側面に着目しながら、今後もジャーナルをどしどしアップしていけたらと考えております。コロナが留まる気配がありませんが、前向きに今出来ることを進めてまいりますので、なにとぞよろぴくね♡ ちなみに緊急事態宣言発令下の現在も、13:00~18:00で書斎こっそりオープンしておりますので、お気軽に遊びにおいで下さいね◎ ジャーナル見るより、実物に触れた方が百倍理解できるから、マジで!ほんっとコロナ滅べ!(本音)。ではではボンジュルネー!!!
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