2020-05

工房訪問

帳簿における本の「クータ」とは? 職場訪問その4 (有)オピック 恩田則保さん

製本の世界で重要な役割を担っている要素の一つが「クータ」です。クータは背表紙と本の中身との間に挟むことで、本を開きやすくする道具です。歴史の変遷とともに、本の使用用途および本の所有者が拡大していく中で、クータの技術は積極的に採用され始めました。
工房訪問

シャネルツイードの手帳 職場訪問その3 (有)オピック 恩田則保さん

手帳の装幀も様々で、景気が良い時代は、総革張りに三方金(本の端に行う装飾)といった贅沢なものが好まれる時期もあったそうです。現在では実用第一でそういったものが作られる傾向は無くなりましたが、それでも今回紹介するような老舗ブランドの定番生地を表紙に誂える遊びも残っているようです。
蔵書票あれこれ

剥がされた蔵書票

蔵書票は本来、書籍の見返しの部分に貼り付けて使用するものであることは、既に散々説明してまいりました。にもかかわらず、今回紹介するような蔵書票が一部で流通している所以とは一体何故か。実は、時代の変遷による、蔵書票の在り方の変化に起因しているのです。
所有者を示す方法

蔵書票の「票主」

蔵書票はオーダーメイドで作られるのが一般的ですので、当然それを注文する依頼主がいなければなりません。日本ではそういった奇特な方々を言い表す造語が、いつともなく使用されるようになりました。
写本

ベリー公のいとも豪華なる時祷書

世界で最も美しい書物といわれているものの一つに、ベリー公のいとも豪華なる時祷書があります。15世紀初頭に制作が開始され、およそ80年の歳月を経たのちに完成しました。現在も、往時の美しさと気品を保った状態で保存されている、フランス屈指の有形遺産です。
装幀あれこれ

プレス機の用途

装幀の世界で欠かせない道具の一つとして、プレス機が挙げられます。プレス機は単純に上から圧をかけて、本の糊付けやくせをつけたりする際に使用します。その他、今回紹介するプレス機は、リネンをプレスする役割も果たしていたようです。
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