Bonjour.今回は、蔵書票の貼り付け方に関して、簡単に説明してまいります。特別なことは何もしておりませんので、退屈に感じる方もあるかと存じますが、宜しくお付き合い頂けますと幸いです。
※※必要な部分のみ切り出して紹介しておりますので、途中から動画が始まっております。まずは動画からご覧になり、補足をお読みください。
今回の蔵書票は、ブックデザイナーとして活動されている高橋千裕さんの手によるものです。元は、12月にこちらで開催した展示に合わせてご用意頂いたもので、ご好意で一部お裾分けして頂きました。蔵書票の下部に余白がございますので、そちらに屋号であるLE PETIT PARISIENと記入していきます。予め、記入用の小さな枠が印刷された蔵書票もあります。
貼り付ける際に、特別な道具は必要ありません。塗りむらが少ないスティックのりがおすすめです。一方で、でんぷんのりは紙にシワが生じやすいこともあり、使用を避けるのが賢明でしょう。また紙のきわの部分は、塗りが甘くなると徐々にそこから剥がれていくので、しっかりと塗布してください。
以前アップロードした動画でも説明した通り、蔵書票は表(おもて)表紙の裏側の部分に貼り付けるのが一般的です。稀に、一冊の書籍に複数枚の蔵書票が貼り付けられているケースもあり、所有者の変遷が窺えます。ちなみに蔵書票が使用される以前は、所有者の名前を羽ペンで直接記入していました。蔵書票を制作する際の主たる技法である「版画」が確立するまでは、それに代わる複製(コピー)技術が無かった訳で、面倒でも一冊一冊書き入れる他無かったのです。
おわりに
蔵書票の基本的な役割である、書籍に貼り付けて所有者を証明する作業を実演してみました。然しながら、実際に貼り付けて使用されている方は、日本ではせいぜい10人くらいかと思います。時代の変遷とともに、蔵書票の役割が多様化した結果です。いずれは、その辺りに関しても、言及していく予定です。それでは、メルシー、アビアント、ボンジュルネー!
ご興味がございましたら、youtubeのチャンネル登録に協力頂けますと幸いです。動画の全編は下記となります。ご参考までに。
以上
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