Bonjour.
前回紹介したオルリックはさておき、英国のエリザベス女王を知らない方は恐らく中々いらっしゃらないのではないかと思っておりますが、いかがでしょうか??😊 先日在位70周年を迎えた英国の象徴とでも言うべき存在と、個人的には思います。でもエリザベス女王の蔵書票が存在するのをご存じの方は、余程熱心に調べてでもない限り日本人にはいないでしょう。なので、このわたくしめが偶然発見したこの蔵書票について分かる範囲で解剖してまいりたく存じます😁
※※必要な部分のみ切り出して紹介しておりますので、途中から動画が始まっている場合がございます。まずは動画からご覧になり、補足をお読みください。
こちらが現英国女王エリザベス2世の蔵書票です。どこかしかのほほんとした牧歌的な風景が特徴ですね◎ 動画で自説を述べていますが、正直何でYorkなのかははっきりしてません。本にも書いていませんでした。誰か分かりますかね?笑 THIS BOOK BELONGS TO~ (~にこの本は帰属する) という文言は、19世紀後半頃より英国の蔵書票を中心に現在も使用されています。~には人の名前がはいるので、この蔵書票の場合には、PRINCESS ELIZABETH OF YORKが該当します◎
英国王室と直接関係無いと思うんですが、モットーが何故かウェールズ語なんですね😂 恐らくはデザインされている茅葺屋根の家をウィンザー家に寄贈したウェールズ人に対して、敬意を表して現地の言葉で表現したのだと推測しています。BACH TO GWELLT(小さな茅葺屋根の家)の前のY BETHWYNは、英訳するとTHE Beth and Gwyn(ベスとグウィン)となるそうで、恐らくBethはエリザベスのベスの部分を表しているのでしょうが、このグウィンの方が一体誰を指しているのか皆目見当がつきません😂 男性であることは間違いないはずなんですが。。ちなみに茅葺屋根の家はこちらです。左がエリザベス女王、右が妹マーガレットです。
リノリウム版は、木版画と技法的には一緒です。木版画の場合は版が木となりますが、リノリウム版はコルクのような柔らかめの板となります。ピカソやマティスもリノリウムでいくつか作品を遺しているみたいです。
撮影可能時間が限界に迫り、最後駆け足になってしまいました😂 結論として、こちらの蔵書票は女王になる直前に作られたものと思います。今回参考文献として使用している本が1950年に出版されているのですが、エリザベスが女王が正式に即位するのは1952年らしいので、ここから察する。。にという訳です。ライオンは英国王室をそのものと言って良いほど重要なモティーフで、彼らの使用する国章にも歴史的に採用され続けています。ライオンは、力や勇気の象徴です😊
エリザベス女王以前から、英国王室に属する人たちが使用する蔵書票は作られてきました。そのほとんどは例外なく紋章がデザインされており、王室の権威を示すにはうってつけの印だったことは疑いありません。そういった中でこのような愛らしい蔵書票が作られたのは、恐らく当時のエリザベスに対する両親の愛情のようなものがあったのかも知れないと私は考えています。在位71年目となりましたが、これからも健康に配慮しながら長生きしてください!日本より愛を込めて♡
動画の全編は下記となります。ついでにチャンネル登録もらえたら嬉ちーなと思うこの頃です。
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