Bonjour.
蔵書票の亜種のようなものとして、俗にギフトプレートと分類されているものがあります。ギフトの名の通り「贈り物」に貼り付ける票ということで、この名前がついています。実は最初期に作られたと考えられている2つの蔵書票(現在のドイツで15世紀半ばから後半頃制作)はいずれもギフトプレートに該当しています。これは本を寄贈することが大きな名誉であった時代が存在したことを表わしています。今回は、特定の学校によって発行されたギフトプレートをご紹介します。
※※必要な部分のみ切り出して紹介しておりますので、途中から動画が始まっている場合がございます。まずは動画からご覧になり、補足をお読みください。
日本では学校のテストで一位を取ったところで、何らかの労いの言葉くらいは先生からかけられるかもしれませんが、現物で何かを支給されるなんてことはほとんど無いと思います。厳密にいつ頃からこういった制度が始まったかまでは分からないのですが、恐らく本が廉価に流通するようになった19世紀あたりからこういったギフトプレートが多く作られ始めています。EAST TAIURI? SCHOOLの校長よりテストで優秀な成績を収めた生徒(Kevin Gough)へ、本(The Phantom Ship)が授与された旨が印刷と手書きでつづられています。テストの内容も海軍に関わるものですのが、恐らくこの票を発行した機関は海兵学校か何かだったではと想像されます。
学校のみにとどまらず、教会などが発行するギフトプレートもあったりしました。その場合は、聖書に関する試験で一定の成績を収めた生徒などに票を貼り付けて贈呈したそうです。下記の画像がそういった用途で使用されたギフトプレートです。教会が発行したもので、sunday school prize(日曜学校賞)と呼びます。日曜は教会でのミサが行われる日で、子供たちにとっては聖書の学習も兼ねることから、学校という単語が便宜的につけられていると推察します。
海に関する学校の賞だから、船に関連して幽霊船という小説を送ったのでしょうが、考えてみたらちょっと物騒すぎはしませんかね?笑 素直に喜べなかった子供もきっといたように思います!でも日本みたいに賞状とかトロフィーとか、形だけでなんの役にも立たないものに比べたら、よっぽど有用な賞品ですけどね!それでは、さよーなら!アビアント💛
動画の全編は下記となります。ついでにチャンネル登録もらえたら嬉ちーなと思うこの頃です。
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